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研究室の活動の報告とFollow upのためのブログ。
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志村です。
これもちょっと前のことですが、私が所属しているUCバークレーIURDの中にあるCenter for Cities & Schools(以下:CC&S)が運営しているY-PLANという活動のポスターセッションに参加しました。Y-PLANといのは、Youth-Plan, Learn, Act, Now!の頭文字をとったもので、CC&Sの創立者であるDeborah McKoyが1999年に始めたものです。言葉の意味の通り、若者(学生)のプランニングと学習と活動を一緒にして推進していこうとするものです。
写真はポスターセッションの様子です。これは、学生たちがそれぞれの活動を発表し、教員たちがそれについてコメントしていくというものでした。CC&SはCollege of Environmental Design(環境デザイン学部)内にあるのですが、学生は経済学や社会学専攻もいて、また学部生だけではなく大学院生もいました。学生たちの活動は大きく4つに分かれていて、バークレーの北にあるリッチモンド市の歴史的建物保全とコミュニティ維持、バークレーの南にあるエマリービル市のコミュニティと福祉に関する提言、サンフランシスコ市の公園の遊歩道再生、オークランド市の持続可能な環境づくり、といったものでした。
学生たちの活動は積極的で、発表の仕方もしっかりしていました。ただ個人の活動なので、内容としては完成度が高いとは言い難いもので、また成果物のパネルも簡単なものがほとんどでした。しかし数名、なかなかしっかりした学生もいました。
全体的には私の関心に近い活動であり、このセンターCC&Sの活動については、今後も調査をしようと思っています。
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志村です。
 ここのところ志村研究室のブログが活性化しているようでなによりです。
 さて、これも明治大学の小林正美先生と一緒だった時のことです。5月10日(日)に、サンフランシスコのSunday Streetsというイベントに参加してきました。これは普通の道を歩行者天国にするというイベントで、月に1回ほどの頻度で、サンフランシスコ市内のどこかの道を対象にして開催されます。この日は、ミッションベイの海沿いの道が対象で、市内に近いところですとMBAサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地AT&Tパークスタジアムが出発地点でした。
 写真にある通り、この日は無料の自転車の貸し出しもあり、みんな楽しく海沿いの道を散策できるようになっていました。我々も自転車を借りて1時間ほどサイクリングを楽しみました。
 途中、かつて魚の加工工場だった建物を保存・活用しようとしている市民メンバーに会いました。署名活動をしていたので、我々もサインをしてちょっと話もしました。つまりこのイベントは、何か開発の動きや課題があるところが選ばれて開催されるのです。この海沿いの地区は、ミッションベイの再開発の影響で、やはり再開発される動きがあるのです。そこでこのようなイベントを開催して、市民の関心を高めようとしている訳です。
 このようなイベントは、日本でも開催されていますが、そこに関わる市民団体の数がこちらの方がやはり多い。このくらい盛り上がるイベントが日本でもできればいいなと感じました。

志村です。
さてこれも明治大学の小林先生らと、East Bayめぐりをした時のことです。近くまで来たということで、かの有名なスタンフォード大学に立ち寄りました。すごいという話は聞いていましたが、想像以上の大きさと立派さに驚きました。
 まず敷地面積は、私が客員研究員として所属しているUCバークレーの3倍以上あるでしょうか。敷地内をフリーウエイが通っているほど大きいのです。建物は、スパニッシュで統一されています。壁は赤茶色の自然石またはコンクリートの擬石なのですが、日本で見られるような安っぽいものと違い、本物の石より高いのではと思われるほどの立派な擬石を使っています。屋根は赤茶色の瓦です(写真参照)。
 また校内はいたってきれいで、ベンチも新品同様です。大体、UCバークレーも含めて、アメリカの路上やストリートファニチャーはきたない!ベンチなど座るのをためらうほどですが、ここは思わず座りたくなるほどきれいです。スタンフォード大学は私立大学な訳ですが、こうも違うものでしょうか。また大学までアプローチする道路もきれいなのでビックリしました。大体こちらの道はデコボコです。それがスタンフォード大学に通じる道だけは、鏡のように平らな道でした。
 施設としては、教会もあります。ちょうど我々が訪問した時には、結婚式をやっていました。写真は展望台がある塔から写したものですが、そこでの学生のガイドがとても明るくて、浮かれているのが印象的でした。「スタンフォードで勉強できて嬉しい!」という気持ちがすなおに表れていました。この大学は、大変お金もちの家の学生(それを特権階級と表現する人もいます)が入学するところのようで、ちょっと違うところだなと率直に感じました。
 それにしても創立者のスタンフォードという人は、鉄道で財をなした人で、一人息子に先立たれたということで、その全財産を使って大学を創立したそうです。偉い人が居たものです。このようなことですばらい施設、大学ができてしまう米国とは・・・まさに市民がつくっている国でしょうか。



志村@バークレーです。
5月9日に、バークレー訪問中の明治大学の小林正美先生、UCバークレー博士課程の村上さんと共に、East BayのTOD(Transit Oriented development)の事例巡りをしました。
写真の1枚目は、サンフランシスコのちょっと南にあるSan Mateoです。ここはTOD事例という訳ではないのですが、アムトラック(鉄道)駅とその周辺の環境改善をしています。面白いと思ったのは、駅を含めたダウンタウンの改善です。一見何の特徴もないまちなのですが、歴史的建築物の保全、景観形成、歩道の改善、駐車場の整備、小川の再生、環境にやさしいまちづくりなどに取り組んでいます。つまり頑張っている「普通のまち」といった感じです。日本と似ていますが、建築保全や景観形成は進んでいます。景観も含めて、ダウンタウンの魅力を高めて、人々のアクティビティを高めようと姿勢がはっきりしています。
2枚目の写真は、私の芝浦工大3年年生の授業でも話をしているMountain Viewの駅前メインストリート「カストロストリート」です。前回訪れたのは6年ほど前なのですが、よりアクティビティ(生活感)が増しているように思いました。ちょうど写真に写っているのは、ストリートパーキングをオープンカフェにしているところです。ここはまちのルールで、パーキングかカフェかを選べる仕組みになっています。ユニークな試みです。
この時は、他にもCrossingなどを見ました。機会があったらレポートします。
また今年度建築学会大会景観小委員会の資料集に、このSan Mateoのことなど書く予定です。そちらもご覧いただけますと幸いです。

志村です。
Urban Design Studioがあった5月9日の午後には、Institute For The Study Of Social Change (ISSC)のシンポジウムがありました。この研究所では、学生の社会貢献活動を「プロジェクト」と「インターンシップ」の二つの方法で支援しています。春学期の最後ということで、その成果発表会があったわけです(写真参照)。
 活動対象地区は、オークランドやリッチモンドといったバークレー近郊都市で、内容は貧困層の移民コミュニティの実態調査と提案、犯罪や家庭内暴力の実態調査と提案といったところでした。これらのテーマは、日本とはちょっと異なりますが、地域社会の問題に取り組むといった姿勢は、日本でも参考にできるものです。
 この研究所のように学生の社会貢献活動を支援している研究機関は、UCバークレーの中に20以上あります。学生たちの成果は、決して高いレベルではなく、どちらかというと学生の社会貢献活動自体に意義があって実施されているのでしょう。米国では、高等教育機関でもこのような取組が要求されているのです。
 今後、このような取り組みを、いくつかブログで取り上げますが、都市計画学会機関誌「都市計画279号」の「海外特派員便り」に書きました。そちらも読んでいただけますと幸いです。


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