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志村です。
 今回は、UCバークレーのことからちょっと離れて、やはり私の重要な日課になっているAdult School(アダルト・スクール)での英会話の勉強について書きます。

 「アダルト」というと、日本人にとっては変な感じがしますが、米国ではシニアも含めた社会人学校ということで広く普及しています。日本でいうと自治体の文化センター等が運営している「市民大学」といった感じでしょうか。どちらも市民教育の場として重要な役目をもっていると言えるでしょう。

 アダルト・スクールでは、英語以外にも、様々な外国語、ヨガ、料理、スポーツと、実に様々なことが学べます。英語の勉強は、English Second Language (ESL)というコースで、ほとんどが無料です。それというのも、英語を身に付けてもらい、仕事につけるようにすることは重要な社会政策ということで、市や州から補助金がでているのです。(日本の市民大学は全て有料ですから、この辺りの政策の違いも興味深いものがあります。)

 私が通っているのは、バークレー市のすぐ隣にあるAlbany(アルバニー)のアダルト・スクールです。バークレーにもアダルト・スクールはあるのですが、ここはFederal(連邦)からも補助金がでているということで、厳しい教え方をしているようです。

 アルバニーのアダルト・スクールは、たいへん自由な雰囲気で、私が勉強しいているコースの教員Debbyは、やる気もあり、また生徒との接し方がフレンドリーで、たいへんすぐれた人物です。また生徒はとてもインターナショナルで、世界のことが実感できます。
 例えば、チベット人のドルマは、中国からインド側へ亡命した人で、現在はアメリカに来て、将来の活路を見出そうとしています。まさにニュースで見ていたダライラマの亡命に関係して人と話ができるのです。
 また中米のニカラグアから来た女性は、1980年代の、共産党政権樹立に対抗するアメリカの軍事介入について話をしていました。これもニュースで見ていた通りです。
 他にも、イラン人、ポーランド人、イスラエル人等の話は、世界史で学んだことを、その体験者から直接話を聞くことができ興味深かったです。



 以上のような話は、授業の合間にも聞けましたが、大体はパーティーの時に聞きました。写真はそのパーティーの一つで、いわゆるポットラックパーティーで、生徒皆が手料理をもってきます。これがまたインターナショナルでとても美味しく、楽しい会なのです。
 ということもあって私は、月曜日から水曜日、金曜の午前中にアダルト・スクールに行って、午後から大学に行くという生活が基本パターンとなっています。(とうことで毎日が忙しいのですが・・・)
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志村です。
 UCバークレーの1年度は、5月末に終わります。これは他の大学と比べると早いようで、大体の大学は6月に終了するようです。
 卒業式はCollege(学部)単位で行われます。今回レポートするのは、私が所属しているCollege of Environmental Design(CED)のものです。やり方は、学部によって違うようですが、CEDでは、まずパーティーをWurster Hallの中庭でやります。ここでは小さなセレモニーの後に、立食パーティーが行われます。(写真の手前がセレモニーの会場で、向こうに見えるのが立食パーティーの様子です。)



 これには卒業生だけではなく、誰でも参加できます。三々五々、参加者は散っていきますが、遅い人は夕方まで楽しげにワインを飲んでいました。

 そして翌日に、キャンパスの東、バークレーヒルにあるギリシャ劇場(屋外、Greek Theater)で卒業式が行われます(二枚目の写真)。この時期は、East Bayではまず雨が降らないので、屋外の劇場で式を行うことができるわけです。



 やはり会場がすばらしいので、威厳のある式でうらやましく思いました。これに魅力を感じて入学してくる学生もいるのではないでしょうか。
 セレモニーは、学士から修士(Master)、博士(Docter)と順番に行われます。学士でも全員ガウンを着て、一人一人学位記をもらっていきます。学生のスピーチは、総代がしていました。記念撮影も一人一人されていました。

 ちなみにこの卒業式には、チケットがないと入場できません。私はIURDの博士課程に所属している村上さんからチケットを入手してもらって入場することができました。チケットは、学生一人当たり4枚が配られるようです。

志村です。

「ふつうのまちあるき」面白いですね。かなりトマソン的ですが。(私は好きですが)

さて今回は、College of Environmental Designの学部の卒業設計発表会についてです。
UCバークレーの建築学科などでは、日本と同様に4年間で学部卒業となります。学部の総仕上げとなるものが卒業設計という点は、日本と同じです。
しかし日本と違うのは、建築士にあたるプロフェッショナルの資格に通じるものが、この4年間の勉強だけでは獲得できないことです。つまり建築士になろうと思ったら、大学院まで行かなければなりません。
UCバークレーは、学部での教育よりも大学院での教育に力を入れています。これは大学院からUCバークレーに入ってくる学生が多いということです。

一つ目の写真は建築学科の卒業設計発表会です。すでにレポートしているMasterの発表会に比べると、図面の完成度、発表の迫力などの点で、明らかに劣ります。教員のコメントもやさしかったですね。(何かは厳しい先生もいるようですが。)
やはり芝浦工業大学建築学科の卒業設計と比べてしまいますが、芝浦のトップの学生はバークレーに勝っていると思います。しかしそれは模型の迫力によるものが大きいかと思います。図面の完成度は、どちらもそれほどではないでしょうか・・・。発表自体については、やはりバークレーの学生の方が上手いでしょうか。

二つ目の写真はランドスケープ・アーキテクチャー学科の発表会です。面白い事に、Wurster Hallの中庭でやるのです。「ランドスケープ」ならではのこだわりでしょうか・・・。図面の完成度については、まあまあといったところでしょうか。

いずれにしても、発表会が公開されていることは大いに見習うべきでしょう。それによって、学生と教員の緊張感が違ってきます。多くの目に「さらされる」ことは、やはりこの分野では、何よりも大切なことなのでしょう。

志村です。
私が所属しているIURDでは、様々なイベントやシンポジウムを開催しています。その一つとして、5月に行われたシンポジウムを紹介します。
 IURDは、その中にいくつかのセンターを持っています。(そのことは、このブログのIURDの回でちょっと書いているはずです。)各センターにはリーダーとなる教員がいて、今回紹介しますシンポジウムは、Center for Community Innovation(CCI)のリーダー、Karen Chappleが中心となって開催したものです。テーマは、State of Housing In the East Bayということで住宅問題についてなのですが、カリフォルニアは現在、大変な財政危機に陥っており、住宅問題も深刻になっています。ちょうどタイムリーな話題だったといえるでしょう。
 シンポジウムはKarenの基調講演があった後に、パネルディスカッションが行われました。ここでは、州の住宅部門の代表者やNPOの代表が登壇しました。CCIはアフォーダブル住宅(低所得者向住宅)の供給を推進しているNPOと協力関係を持っていて、そのNPOが今回の企画をリードしていたようです。大学とNPO、行政が連携した企画だった訳です。
 会場は、大学のすぐ隣にあるホテル(Bancroft Hotel)の大ホールでした。大学では、近隣のホテルを使って会議やイベントを時々開催するようです。これも施設を有効活用するという意味で、ユニークな上手いやり方だと思いました。
 Karenの専門は「都市経済」で、必ずしも私が今回行っている研究テーマと合致しないのですが、精力的に地域活動をしかけているようなので、今度お会いして話をする予定になっています。

志村です。
 セメスターの最後には、いろいろな成果発表会に参加しました。
 これはUrban Planning Process -Undergraduate Planning Studioの授業の一つで、主に学部3年生が履修しています。
 担当教員は、Allan Jacobs先生で、私が早稲田大学都市計画研究室博士課程に在籍していた時代に、イタリア・サッスオーロで開催された国際ワークショップの時にご一緒させていただいた先生です。サンフランシスコ市の都市計画局長をされていた方で、特に歴史的建築物、町並みの保全に力を入れられていました。超高層建築は大嫌いな方です。また街路設計を専門にされています。Jacobs先生の容姿は、体ががっしりとしていて、頭はツルツル、プロレスラーの「ブッチャー」という感じで、見た目はすごい怖そうです。学生たちへの指導は厳しいそうですが、私がイタリアで受けた印象は、良いところを見つけて評価してくれる優れた教育者と感じました。
 課題対象地は、大学のすぐ近くDowntown BerkeleyにあるUniversity Avenueと、それがShattuck Avenueと交差するあたりです。例年ここを対象としているようですが、現実に多くの課題を抱えている地区であり、学生たちが取り組みやすいものといえます。
 写真はその最終Reviewの様子です。学生たちの提案内容は、頑張っていはいますが特にすごいレベルとは感じませんでした。表現力も、MasterのUrban Design Studioと比べるとまだまだといった感じです。
 どうしても芝浦工大で私が担当している「地域デザイン演習」と比べてしまいますが、提案の完成度としてはほぼ同等といった感じでしょうか。当然、課題の性格が違うので、地域デザイン演習では、よりボトムアップを取り入れた提案となっていますが。
 しかし発表会は、Wurster Hallの2階ロビー(というより廊下)で、公開されて行われます。教員陣も、4名の先生とゲストが入り、活発に意見交換がされます。このやり方は、見習わなければなりません。


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