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研究室の活動の報告とFollow upのためのブログ。
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志村です。

秋のセメスターでは、ピーターがアーバンデザインスタジオを担当しないということで、ピーターが担当している他の授業「Environmental Design Research Method」に時々参加しています。

この授業は、近隣単位での環境に焦点を当てていて、Livability(暮らしやすさ), Belonging(調和), Vitality(活発さ)をキーワードに、生活環境を測定する方法を身につけようとするものです。

調査と分析は仮説を立てて行います。例えば、「人口密度とVitalityは相関関係がある」、「公園のデザインとVitalityとは相関関係がある」、「商店街の店舗密度と歩行者行動は相関関係がある」などの仮説を立てて、それを証明するための調査・測定を行います。

調査は極めて定量的で、数のカウント、自動車の速度測定、騒音の測定などを道具や機材を使って行います。

データはグラフだけではなく、地図を作製し、より効果的なビジュアルな方法を用いることを推奨しています。
写真は、第1回目のテーマと仮説、調査方法に関する発表をしているところです。



学生たちは3人程度のグループをつくり、調査対象地区をバークレーやサンフランシスコから選んできます。今年は学生の数が40人以上と多く、12グループができました。

生活環境を測定して計画に結びつけることは、重要な学習です。芝浦工大では、私が担当している「地域デザイン演習」でやっていますが、しっかりしたものは、やはり大学院でやるべきでしょう。芝浦工大でもこのような授業を設けたいものです。
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志村です。

学生たちに先に報告をブログに書かれてしまったのですが、私からも学生達のバークレー訪問について簡単に報告しておきます。

9月の上旬に、志村研究室修士2年の3人(黒崎さん、島田君、松島君)がバークレーに遊びに来てくれました。今年の志村研究室は、大学院生6人が居るのですが、この3人が来てくれた訳です。
当然、歓迎しましたので皆さん楽しんでくれたと思います。
しかしちょうとベイ・ブリッジの架け替え工事があり、空港に迎えにいったりサンフランシスコを案内することができませんでした。
その代わり、バークレーを案内し、またナパにも遊びに行きました。

詳しいことは、学生たちの報告にありますので、私の印象に残ったことを二つ書きますと、

まず皆さん「よく食べた」ということです。特に生野菜サラダはたくさん食べていました。妻と話をして「これだけつくれば残るだろう」と大きな器に山盛りにしたのですが、全部食べられてしまいました。やはりカリフォルニアの野菜は美味しいのだなあと再認識しました。

もう一つは、バークレーを旅立った後に、お礼のメールをもらったのですが、その中に「平和なバークレー」と書いてあったことです。
これはバークレーの町をうまく表現したなあと感心しました。
緑が多くて、陽射しも暖かく、平和を愛する人たちが住んでいる町。
このような町を増やしていきたいものです。

その平和な町の志村邸の庭で撮影した写真です。(学生たちのブログにもほぼ同じ写真が載っていますが)
よく見ると、ネコのメルセデスが手前に写っています。
平和な雰囲気が分かってもらえるでしょうか。

志村です。
新学期(Fall Semester)が始まった時の様子を報告します。

 

これは大学内の中央広場(Memorial Glade)ですが、UCバークレーのシンボルカラーである青と黄色の風船が飾られています。向こうに見えるテントを拠点をして、イベントも行われていました。
ちなみにこのMemorial Gladeは、当初(1860年代)のキャンパス計画では、広場としての機能だけではなく、サンフランシスコ湾が望める軸線にもなっていました。しかしこの軸線は崩れ、現在、この広場からはサンフランシスコ湾を見ることができません。代わりに、この写真の向こうに見えるThe Campanile(別名Sather Tower)の足もとからサンフランシスコ湾が見えます。

 

これは大学のメインエントランスであるSather Gate前ですが、たくさんのサークル・クラブがデスクをつくって、新入生の勧誘をしていました。日本の大学と同じようなもので、とても活気があり楽しげでした。
これらの様子を見ると、やはり「新学期が始まったなあ」と感じるものですね。重要な大学の風物詩だと思います。
志村です。

秋のセメスターが始まってすぐに、MUD(Muster of Urban Design Studio)の最終発表会がありました。1年間で修士を取得するというプロフェッショナルコースの最後の晴れ舞台です。学生達は夏休みもほとんど取らずに、この課題に取り組んできたのです。



発表会場は、やはりWurster Hallの1階ロビーです。この開かれた発表会場はやはり良いですね。壁の展示スペースが十分にあるので、学生達も思い切って大きな図面をつくることができます。



図面はどれもなかなかのものです。この学生、レベッカの鳥瞰パースは精密な上にコンセプチュアルです。遠くに見える山と空を大きく描いているところがセンスを感じさせます。これはCADと手描きを合成しています。



教員は、都市デザインだけではなく、都市計画とランドスケープ、さらに建築の分野からも出席しています。卒業生も多く、またこの秋からアーバンデザインスタジオで勉強する学生達も参加しています。観客は合計で50人ぐらいでしょうか。
またこの後には、レセプションも行われました。

芝浦工大でも、教室棟1階にある「ものつくりセンター」を使えば、これに近いことができそうですね。
志村です。
とっくに夏休みは終わっているのですが、もう一つだけ休み中に視察してきたところを紹介します。

ベイエリアから車で1時間ほどいったところDavis市にあるVillage Homes(ビレッジ・ホームズ)です。
ここは、カリフォルニア州都サクラメント近郊の住宅地として、アワニー宣言で有名なマイケル・コルベットの発案で、1981年につくられたものです。
生態学的に持続可能なコミュニティ(ecologically sustainable community)を目指しています。



まず一つ目の写真はコミュニティ・ガーデンです。とてもきれいに花や野菜がつくられていました。



次はコミュニティセンターです。ソーラーパネルといった環境にやさしい様々な仕組みが組み込まれています。



コミュニティの核になる広場です。(小生のスケッチで紹介します)
向こうにはコミュニティセンターが見えます。



犬のウンチ袋もしっかり配置されています。向こうにあるのはブドウ畑で、住民がワインを手作りしています。



住宅地へのアプローチは、クルドサックになっています。その奥がフットパスで、広場などにつながっています。



ガレージの上の緑化です。きれいな花が咲いているところが多いです。
また雨水は、しっかり集められて、土の中に浸透するようになっています。


一つ一つの建物は質素なもので、以前紹介しましたラドバーンのような華やかさはありませんが、アーバンデザイナーが考えただけあって、全体の配置計画がしっかりしていると感じました。また全体的に手作り感があって、ボトムアップが息づいているようです。
好感がもてました。


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